ワークライフ・バランスは困難

・有給休暇の取得は困難

ホームページでは「社員の働きやすさ」を第一に考えていると紹介されていますが、一般社員の年間休日は96日と少なく、月間の休日は原則8日で固定されています。副店長以上の役職者は、月の休日が更に少なく7日となっています。有給は直属の上司の許可制となっており、申請を提出すれば受理されることになっていますが、基本的に仕事量に対して人数が足りていないので、有休申請を出せない空気があります。基本的に有休は取得できないと考えて間違いありません。よって、全社的な有給消化率はほぼゼロに近く、特に成績の低迷している社員は有給を取れません。


・長時間労働

フジデンの本社はJR尼崎駅直結の徒歩3分という通勤しやすい立地にありますが、多くの社員が働く各店舗は決してアクセスの良い場所にあるわけではありません。一日のスケジュールは配属店舗によりますが、忙しい店舗ですと9時15分から開店準備を行い閉店後の締め作業が22時半頃に終わります。リクナビなどの募集要項に書いてある待遇面は違う部分が多く、募集には勤務時間10:00から19:00(残業あり)と書かれているので、19時に上がれることもあるのかと思うかもしれませんが、19時には絶対に帰れません。ショップ閉店20:00までは必ず全員います。所属店舗によっては帰宅は23時手前になることが当たり前の店舗もあります。拘束時間が長いのと、閉店時間の関係で時間に余裕がないため、自分の時間は作れません。役職に就いていれば、休日でも連絡が来ると聞きます。

・女性活用

現在フジデンでは、役職者に女性を採用する方針を藤井壮志社長が掲げているため、女性はかなり働きやすく、モチベーションも上がりやすくなっていると思います。店舗によっては、女性店長、女性副店長、女性スタッフで構成された女性のみ店舗もあります。女性ゆえに役職につけない、といったことはありません。比較的、女性は店舗の異動も少なめに感じますので、逆に優遇されている方だと思われます。

とはいえ、勤務時間が非常に長く、特に繁忙期(3月、9月)になると、早朝出勤や残業は当たり前であり、自分の時間をつくることができません。また、産休制度はありますが、実務から離れると復帰するのが難しい職種のため復職するスタッフはほとんどいないのが実情です。結婚、出産をされる方が長く勤めるには少し厳しいと思われます。